プラネッツ・ピアノコンサート⑥

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コンサートご報告の最終回です。

94歳の最高齢の生徒さんです。

♪Jさんは、毎年必ず発表会には出演なさっていて、生徒さんたちだけでなく、外部の方々からも、「今年はJさん出ますか?」と、お尋ねがあるほどです。

そんなJさん、昨年は左の手首を骨折してしまい、しばらくピアノが弾けなくなってしまうという、アクシデントがありました。

ピアノが大大大好きなのに、弾けなくなったら意気消沈してしまうかも…と、SNSで、右手でも弾ける曲はないかしら、と呼びかけてみると、なんと、たくさんの音楽家がアイディアをくださったんです!

その中から、スクリャービンの左手のためのプレリュードを右手で練習することになりました。そして、半年後に骨折が完治したあと、右手では身体がうまく使えないから、と言って、もう一度左手でこの曲を勉強し直しました。モーツァルトの変奏曲も仕上げて、2曲コンサートで弾くことに。

Jさんの音楽への情熱は計り知れません!来年は何を弾いてくださるのでしょうか?

モーツアルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲  スクリャービン:左手のためのプレリュードop.9-1 床に置いてある長い棒は杖です!



ヴァイオリニスト登場

♪音高から音大に進み、優秀なヴァイオリニストのNさん。この日は、リハーサルをしないでぶっつけ本番でしたが、とても安定した演奏で、難しいクライスラーの曲を披露してくれました。

Nさんは、聴きに来てくださった大学の同僚の先生のお嬢さんです。夏には音楽祭にも参加されたそうです。今後の活躍がとても楽しみですね。

クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリスop.6


大学の卒業生たち

今回久しぶりに、大学の私のクラスで学ばれた卒業生が2人、出演してくれました。

♪Kさんは卒業後、同じ大学出身の5人の声楽家たちのグループ、「ディーヴァ・レンジャー」のピアニストとして演奏活動をしていました。

私のところに久しぶりにレッスンにみえて、バッハの平均率、ショパン・エチュード、ベートーヴェンのソナタ、とフルコースでしっかり練習してきてくれたので、びっくり。また、とっても嬉しかったです。

このコンサートにも高校生の時からから大学生まで、ずっと出演していました。古巣に帰ってきてくれて嬉しかったです。

ベートーヴェン:ソナタop.31-3 第一楽章、第二楽章



♪Iさんは大学卒業後、フランスのパリに留学しました。ピアノや室内楽の勉強とともに、フランス語もしっかり習得して帰国。しばらく、東京にある大きな音楽教室で講師をしていました。

今年春に結婚され、忙しくしているのかな、と思っていたら、コンサートに出演したしたいです、と連絡をくれて、これまたとっても嬉しかったです!

当日はご主人も聴きに来てくださいました。

ショパン:ポロネーズ第1番 op.26-1

終わりに

 8月のコンサートのことを今頃書くのは、どうなのかなぁなんて思っていたのですが、カメラマンさんが撮ってくださったブルーレイを見ながら書いているうちに、いやこれは、今だからいいのかな…と考えを改めました。

何か、みんなのことがすごく冷静に見られて、日々のレッスンに役立っています。

ご紹介のつもりだったけれど、私のためでもあったのかと。また、来年の計画のためにも大変役立ちます。

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