プラネッツ・ピアノコンサート④

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③からの続き、今回は中学生さんたちをご紹介します。

中学生さんたちの活躍

最近では、勉強や部活を頑張っている中・高生さんたちが、音楽(ピアノに限らず、バイオリンや声楽など…)もかなり深く学んで、コンクールなどで入賞するような方たちも増えています。私たちの教室の中学生さんたちもとても頑張っていますよ。

♪双子の姉妹の妹さんのKさんです。Kさんは今年、コンクールを受けたり、中学の合唱コンクールで活躍をしたり、とても頑張りました。小学生まではレッスンも一緒にきたり、お姉さんと連弾でコンクールに入賞したり、二人で切磋琢磨してやっている感じでしたが、ここへきて、いい感じに独立し、それぞれの持ち味を発揮しています。

シューマンの作品、明るくときに激しさのある部分と、静かでメランコリックな部分の弾き分けをよく感じて演奏できました。

シューマン:「幻想小曲集」op.12より 飛翔  「ウィーンの謝肉祭の道化(幻想的情景)」op.26より アレグロ




♪双子姉妹のお姉さんSさんです。Sさんも勉強も部活動もそして、ピアノも中学の合唱祭でも活躍し、何事にもしっかりとのぞんでいます。自分の考えをしっかり持っている人だなあ、とレッスンの時に感じます。

お母さんのお話では、お家で妹さんのKさんと連弾で楽しんでいることもあるそう。いいですよね。

ドビュッシーの版画の中から2曲、スペインへの憧れの詩的な表現や速く鮮やかなタッチを勉強し、とてもよく弾けたと思います。

ドビュッシー:「版画」より グラナダの夕べ 雨の庭

♪Sさんは本当に小さなころからしっかりと練習してきて、今回のショパンは今までの勉強の成果が花開いたなあ、と嬉しくなりました。

調性や和音のことなどにも理解を深めようとしているし、ただ指を回して弾くというものではない演奏スタイルです(あ、とてもよく弾ける人ですが)。日頃から、バッハの声部ごとの地味な練習にもいやがらずに取り組んでいます。

Sさんの演奏を聴きながら、大事なのは日々の練習でしかないなあ、とつくづく思いました。

ショパン:バラード第3番op.47

 

日本の学校教育について??? 

先日、オランダ出身のピアニストから、彼が受けたオランダの教育の話を聞きました。小学校では何も勉強はなく、学校では自分の好きなことをして、質問がある時だけ、紙に書いて、備え付けのボックスに入れたのだそうです。それでも、医者になりたい人も弁護士になりたい人もちゃんと実現していて、何も問題はないとのこと。

ここに書くのもおかしいかもしれないけれど、小さなころからのびのびと子供達が好きなことを見つけられて、それを各家庭が個人的にがんばるのでなく、国全体で応援できる教育になったらいいのに…と、忙しそうな子供達とご家族の方を見ていて(また自分自身も経験して)思いました。

⑤に続く…

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